ホーム トピックス 農法を問わず農家さんを応援する|ノカノワが目指す食と農の未来

農法を問わず農家さんを応援する|ノカノワが目指す食と農の未来

ノカノワでは、農薬や化学肥料に頼らない自然栽培・有機栽培の農家さんを多く取り上げています。

それは、私自身が自然栽培の農業法人で2年半働いていた経験があること、日本の有機農業がいまだ全体の1%程度にとどまっていること、そして環境や生物多様性などの問題にも高い関心があるという理由からです。

しかし、それは慣行農法(農薬や化学肥料を使う一般的な農業のやり方)を否定したいということではありません。
農業法人で働いていた頃から、私はさまざまな農家さんと出会ってきました。
友人や知り合いの中にも、慣行農法で真摯に農業と向き合っている方がたくさんいます。

「祖父の代から受け継いだ農法を、簡単に変えるわけにはいかない」
「農薬をやめたら、虫が出たとき周りの農家さんに迷惑がかかってしまう」
「農薬を使わない農法に関心はあっても、生活に余裕がなくて挑戦できない」

そんな声を、これまで何度も耳にしてきました。

実際、農薬や化学肥料を使わない農法は簡単ではありません。
天候や土の状態に大きく左右され、すぐに成果が出るわけでもない。
やっと育ち上がっても、形や大きさにばらつきがあったり、虫に食われたりして、市場の規格に合わない作物が出ることも少なくありません。

だからこそ、ノカノワは慣行農法を否定しません。
農家さん一人ひとりに、それぞれの事情や背景があり、その中で精一杯やっていることを、私自身よく知っているからです。
そもそも、近代の日本人の食料を守ってきたのは慣行農法であり、今もその重要性は強く認識しています。

ノカノワでは、農法にかかわらず農家さんの魅力や背景をできるだけ丁寧に伝えていきたいと思っています。
「食べてみたい」「応援したい」と思う人と、「届けたい」と思う農家さんがつながれる場を育てること。
そして農業に関心を持つ人が増え、「自分もやってみたい」と思う人が一人でも多く生まれること。
この二つが、ノカノワの目指すところです。

基幹的農業従事者は2005年の224万人から2023年には116万人へと、約18年で半減しています。
耕作放棄地も年々広がるいま、農業を志す人が一人でも増えることが、日本の食と農の未来につながると信じています。

この小さな輪が、少しずつ広がっていくことで、自然とともにある食や暮らしが、もっと身近で、もっとあたりまえになる社会へとつながっていく。
そんな未来に向けて、ノカノワはこれからも歩みを続けていきます。

出典:農林水産省「農業労働力に関する統計」